2009年06月10日

【海上封鎖】の強力な破壊力

【Real Power of Nations】では、海上封鎖により、従来の海洋スクエアに加えて、海岸スクエアでも市民の労働が不可能になります。海岸都市の経済は、海上封鎖により重大な損失を受けることとなります。海上封鎖の効果が劇的に高まったこともあり、有効範囲はユニットの機動力の半分に制限されます。

現実の沿岸都市の多くは、存立の基盤を海上輸送に負っており、長期にわたって海上封鎖を受けることは致命的な打撃となります。徳川幕府がペリーの圧力に屈したのは、江戸湾を封鎖されると米の輸送が不可能になり江戸が飢えてしまうからだという見方もあります。

また、海からの神出鬼没な奇襲攻撃を陸上戦力だけで撃退することは困難で、手薄な地点に上陸され、破壊・略奪を受けてしまいます。古代には大ギリシアとよばれ、文化文明が花開き、アルキメデスを生み出した南部イタリアとシチリアが、近代では後進地域となった一つの原因は、中世においてイスラムの海賊の攻撃を撃退できなかったからだと言われています。

しかしながら、都市ごとの自給自足が基本であるCivilizationのシステムでは、海上封鎖による沿岸都市への打撃がマイルドで、半島の先にあるような都市でなければ、嫌がらせ程度にしかなりません。


インディアンの都市ラコタが、シャカ(ズールー)の戦列艦による海上封鎖を受けています。インディアンの海軍は、まだガレアス船が主力であり、戦列艦の海上封鎖を簡単に解くことができません。
Civ4ScreenShot0965.JPG

ラコタ市内の様子です。
海洋スクエアに加えて、海岸の農地や氾濫原が使用不能となっています(×印)。食料が大幅に不足し、飢餓状態に陥ってしまいました。
seablock.JPG

この例では、インディアンは、シャカの上陸軍を排除したものの、多数の海岸都市で人口が激減し、後進国へと脱落していきました。

従来、Civilization では、海軍の主な任務は「上陸軍の阻止」だけでしたが、【Real Power of Nations】では、「敵国の海上封鎖」と、「自国沿岸に対する海上封鎖の阻止」が加わります。

島国や地続きには友好国しかない場合には、陸軍を無視して海軍を増強し、他の大陸の敵国を海上封鎖で締め上げるという、近代のイギリスのような戦略が取れるようになります。上陸軍を送り込む場合でも、まずは海上封鎖で痛めつけて、陸上ユニットの世代格差を作り出してからの方が、遙かに成功率は高くなります。
posted by ts at 12:15| Comment(0) | TrackBack(0) | 解説
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