Civilization IV では、小屋に市民を配置すると、時間とともに村落、村、町へと発展し、都市に大きなコイン収入をもたらしてくれます。自国領土にできるだけ多くの町を作り出す作戦は、Civilization IV の基本戦略です。
ところで、BtSでは、草原平地に作った町は、人口維持に必要な食料2を自給できます。しかし現実的に考えれば、最初は家の周りの小さな畑で食料を取れたとしても、だんだん人口が増えればそのような空いた土地は無くなっていくのが自然でしょう。
Real Power of Nations における街と農場の生産力

Real Power of Nations では、普通選挙による町へのハンマーボーナスはありません
【Real Power of Nations】では、町に食料を供給するため、食料生産力も強化されています。鉄器により農場に+1のボーナスがつくほか、冷凍技術で漁場に+2、医術により牧場に+1のボーナスがつきます。
歴史的にいうと、鉄器は武器として役立っただけでなく、固い土地を開墾するためにも非常に重要でした。ただしもともと土地が軟らかい氾濫原は、鉄器がなくても十分開墾できたはずなので、氾濫原に作った農場にはこのボーナスがつきません。
BtSでは、食料を2取れる草原平地だけが使える土地で、丘にいくつか鉱山を作れれば優良都市になりました。逆に平原は使えない土地で、ツンドラや砂漠じゃないだけマシという程度です。【Real Power of Nations】では、草原平地の町ですら食料が取れないため、この考え方が大きくかわります。
都市圏一面が草原平地の場合、BtSでは資源などによる追加の食糧供給なしで全て町にすることができます。このときの最終コイン出力は、活版印刷と表現の自由のボーナスを入れて
7×20=140
となります。一方、【Real Power of Nations】では、20人の市民に食料を供給するために農場が8必要になります。残りの12スクエアに町を作ったとして
12×12=144
と、最終出力はBtSとほぼ同じです。ただし、BtSでは立地が相当の好条件に恵まれるか、追加の食料供給がなければこれだけの出力が得られないのに対し、【Real Power of Nations】では町を作る12のスクエアは平原でも丘でも構いません。実戦において【Real Power of Nations】のほうが工夫次第でコイン出力が高い都市を作りやすいといえるでしょう。
最終出力を見ると、草原平地より平原や丘の方がハンマーの分だけ町を作るのに適しているように見えます。確かにそれはいえますが、草原平地に町を作るメリットもあります。それは村落まで追加の食糧供給が不要だということです。
市民はできるだけ小屋に配置して早く村や町に育てたいところですが、平原や丘に小屋をつくると、最初から食糧生産スクエアにも市民を配置しなければならず、最終出力に達するまでの時間がより長くかかってしまうのです。